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「育成×手話×芸術プロジェクト報告書 2020」を公開しました

この度、社会福祉法人トット基金は、文化庁より委託を受けた「2020年度国際芸術祭実施に向けてのろう者の芸術活動推進事業」の活動をまとめた「育成×手話×芸術プロジェクト報告書 2020」を公開しました。
 

この報告書は、文化庁が実施する「令和2 年度障害者による文化芸術活動推進事業(文化芸術による共生社会の推進を含む)」の採択事業のひとつとして、芸術活動に携わるろう者たちが中心となり、トット基金を母体として行った1 年間の活動の記録です。

近い将来、ろう者を主体とした国際芸術祭を創設したいという共通した目標のもと、演劇・美術・映画各分野で実績のあるろう者のリーダーたちが手を携え、ろう者の文化に深い理解と関心を持つそれぞれの分野の第一人者とともに、さまざまなワークショップ、作品制作などを実施しました。

2021年は、夏に行われたパラリンピック開会式、閉会式における手話パフォーマンス、NHK における手話放送など、手話とろう者に注目が集まった年となりました。言語としてだけでなく、その背景にある「ろう文化」から生み出される手話の活力は、「新しいもの」を創造するための宝庫としてアーティストたちを惹きつけ、この事業においてもいくつかのコラボレーションが進行しています。

芸術活動を通して、個性を認め合い、尊重し合って「共通言語」を探していくことは、共生社会を実現するための一番の近道なのかもしれません。この事業報告をご覧いただき、そんなことも考えつつ、ひとりでも多くの方に手話の魅力を知っていただけたら幸いです。

 

最後になりますが、この事業にご支援、ご協力いただきました関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

令和4年1月16日
育成×手話×芸術プロジェクト スタッフ一同

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