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ろう者と映画 入門スタディーズ ろう者に関する映画の質をより上げるために〜

近年、ろう者や手話に関する映画が増えてきたとともに、「当事者の表象」が注目されるようになりました。

しかし俳優を志す、あるいは関心があるろう者・難聴者が演技を学ぶのに情報保障にかかる費用を個人が負担しなければいけない等、学びの場に参加するのにハードルが高い状況が依然として続いています。

そこで今回、映画部門は、手話を第一言語としたろう者・難聴者向けに、入門として、オーディションと演技のワークショップを設ける運びになりました。

また、「ろう」や「手話」をテーマに映画を制作するにあたって、画面上でも製作側でも公平に表現されることを促すために、映画/映像業界に携わる聴者を対象に「ろう者」に関するレクチャーを設けます。

ろう者と映画 入門スタディーズが、今後の映画の発展を促進するきっかけの一つになれば幸いです。どうぞご参加ください。

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第1回:オーディションを受けるための前準備・自己PR (座学)

第1回は、ろう者の俳優・映画監督でもある今井彰人氏と今井ミカ氏を講師に迎えます。

映画で演じるためにはまずオーディションを受けなければいけません。

​そのためにどういう準備が必要なのでしょうか。どうやって自分をPRしなければいけないのでしょうか。

また、ろう者やろうの世界を全く知らない聴者に、自分をどう説明したら良いのでしょうか。

オーディションの前準備から受け方まで、この座学を通して学んでいきます。

この回はオンライン上での開催のため、全国からどなたでもご参加いただけます。

日時:2022年3月26日(土)20:00-22:00

会場:Zoom(オンライン)

費用:1,000円 (お申し込みいただいた後に口座情報をお送りします)

対象:ろう者・難聴者(手話で進行します)

※文字の情報保障はつきません。予めご了承ください。必要な方は事前にご相談ください。

※演技経験不問です。関心がある方大歓迎です。

定員:20名 (先着順)

​講師

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​今井 彰人

俳優・映画監督

群馬県立ろう学校の文化祭での初舞台『うらみ』にて好評をいただいたのがきっかけで俳優を志す。

群馬県立ろう学校卒業後、淑徳大学入学と同時に 日本ろう者劇団へ入団。大学卒業後は本格的に手話演劇や自主映画制作を始める。

五人組ユニットの「男組」メンバーとしても活動中。

牧原依里・雫境共同監督の『LISTEN リッスン』(2016)に出演の他、2020年に江戸川区歌の手話表現者として出演など、俳優として舞台をはじめ、テレビや映画など出演している。

その他にも映画監督や手話指導等、幅広く活躍中。

​講師

スクリーンショット 2022-03-06 14.23.37.png

​今井 ミカ

​映画監督

群馬県出身。ろう者。
主な監督作「あだ名ゲーム」「私たちは、あきらめない〜朋心会〜」など。
2007年、和光大学表現学部に入学し、映像制作を中心に学ぶ。2011年、自身の母語でもある手話を言語学の観点から学ぶために、日本財団の支援を得て香港中文大学の手話言語学&ろう者学研究センターの研究生として留学。
現在、NPO法人シュアールで理事長を務め、エンターテインメントを通じ手話やろう文化を普及する活動を行う。NHK Eテレ「NHK みんなの手話」出演のろう者でお笑いコンビの「デフW」のプロデュースなど、映像制作に打ち込んでいる。
映画作品の多くは、ろう者を題材に音のない作品を作り続けてきたが、2018年初めて音響をつけた長編映画『虹色の朝が来るまで』が話題となり、2019年11月に劇場一般公開された。最新作『ジンジャーミルク』が、2021年12月の東京国際ろう映画祭にて上映。こよなく愛しているものは、猫とコーヒー。

参加申込締切日:2022年3月23日(水) 

第2回:演技ワークショップ (実技)

第2回は、平田オリザ氏が率いる青年団のメンバーでもあり、映画美学校アクターズコース講師の近藤強を講師に迎えます。

演技を行うにあたって大切な心構えは?そもそも「演技」とは何なのでしょうか?演技の基礎を実技で行います。

今井彰人氏と今井ミカ氏も助手として一緒に進めていきます。

東京にあるトット文化館での開催となるため、実際に会場まで来られるろう者・難聴者が対象になります。

​実際のプロから直接学べる貴重な機会、ぜひご参加ください。​

日時:2022年3月27日(日)13:00-17:00

会場:トット文化館 (東京都品川区西品川2-2-16)

費用:1,000円 (当日に現金徴収)

対象:ろう者・難聴者(手話で進行します)

※演技経験不問です。関心がある方大歓迎です。

※コロナ対策のため、透明マスクを自前でご用意ください。

※音声日本語ー手話の情報保障がつきます。文字での情報提供が必要な方は事前にご相談ください。

定員:20名 (先着順)

講師 

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​近藤 強

俳優

​1971年生まれ、愛知県出身。1994年に渡米し、アイオワ大学、ネイバーフッドプレイハウスで演技
を勉強。2007年まで米国で俳優として活動。2007年に帰国、青年団に入団。
青年団:『革命日記』『冒険王』『月の岬』『ソウル市民1919』
その他:渡辺源四郎商店『親の顔が見たい』ウンゲツィーファ『さなぎ』『一角の角』、玉田企画
『あの日々の話』、犬飼勝哉『木星のおおよその大きさ』、水素74%『荒野の家』など。
映画:『ミッドナイトスワン』(2020/監督:内田英治)『あの日々の話』(2018/監督:玉田真
也)『ジェファソンの東』(2018/監督:深田晃司)など。
映画美学校アクターズコース講師。俳優活動以外には、舞台通訳、企業研修ファシリテーターとし
ても活動。レトル所属。

​助手

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​今井 彰人

俳優・映画監督

群馬県立ろう学校の文化祭での初舞台『うらみ』にて好評をいただいたのがきっかけで俳優を志す。

群馬県立ろう学校卒業後、淑徳大学入学と同時に 日本ろう者劇団へ入団。大学卒業後は本格的に手話演劇や自主映画制作を始める。

五人組ユニットの「男組」メンバーとしても活動中。

牧原依里・雫境共同監督の『LISTEN リッスン』(2016)に出演の他、2020年に江戸川区歌の手話表現者として出演など、俳優として舞台をはじめ、テレビや映画など出演している。

その他にも映画監督や手話指導等、幅広く活躍中。

​助手

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​今井 ミカ

​映画監督

群馬県出身。ろう者。
主な監督作「あだ名ゲーム」「私たちは、あきらめない〜朋心会〜」など。
2007年、和光大学表現学部に入学し、映像制作を中心に学ぶ。2011年、自身の母語でもある手話を言語学の観点から学ぶために、日本財団の支援を得て香港中文大学の手話言語学&ろう者学研究センターの研究生として留学。
現在、NPO法人シュアールで理事長を務め、エンターテインメントを通じ手話やろう文化を普及する活動を行う。NHK Eテレ「NHK みんなの手話」出演のろう者でお笑いコンビの「デフW」のプロデュースなど、映像制作に打ち込んでいる。
映画作品の多くは、ろう者を題材に音のない作品を作り続けてきたが、2018年初めて音響をつけた長編映画『虹色の朝が来るまで』が話題となり、2019年11月に劇場一般公開された。最新作『ジンジャーミルク』が、2021年12月の東京国際ろう映画祭にて上映。こよなく愛しているものは、猫とコーヒー。

参加申込締切日:2022年3月26日(土) 

​聴者のための講座

「ろう者/手話が登場する映画を制作する際に留意するべきポイント」

米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが、作品賞にノミネートされるための条件として女性、人種・民族的マイノリティー、性的マイノリティー、障害者などを含む「多様性」を項目に設置するなど、当事者が演じることの重要さを提唱しています。

今回、映画/映像業界に携わっている聴者向けに、ろう者とは何か、ろう者の中にあるグラデーションや手話の種類など基礎知識をレクチャーします。

また、スクリーン上/ストーリーでのろう者の表現、聴者が演じる手話とろう者が演じる手話の違い、ろう当事者が演じることによる映画表現の可能性、手話通訳にかかる費用など、ろう者/手話が登場する作品を制作する際に留意するべきポイントを、映画撮影や脚本、俳優、手話監修など映画/映像関連の仕事に携わってきた、ろう者4人の視点から語ります。

​質疑応答の時間も設ける予定です。ぜひこの機会にご参加ください。

日時:2022年3月28日(月)19:30-21:30

※お申し込みいただいた方々にはイベント終了日時より7日間、アーカイブ映像の配信を行う予定です。

会場:Zoom(オンライン)

費用:無料

対象:映画/映像業界に関わっている聴者 (俳優なども含みます)

※音声日本語の情報保障がつきます。

​※聴者にろう者をより知っていただくための講座のため、ろう者・難聴者は参加できません。予めご了承ください。

※トークゲストは予告なく変更することがございます。

​登壇者+進行

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​牧原 依里

​映画作家

東京国際ろう映画祭代表。仏映画『ヴァンサンへの手紙』の配給宣伝など担う。

既存の映画が聴者による「聴文化」における受容を前提としていることから、ろう者当事者としての「ろう文化」の視点から問い返す映画表現を実践。

ろう・難聴当事者の人材育成と、ろう者と聴者が集う場のコミュニティづくりに努めている。

代表作:ろう者の「音楽」をテーマにしたアート・ドキュメンタリー映画『LISTEN リッスン』(2016)を雫境(DAKEI)と共同監督(第 20 回文化庁メディア芸術祭 アート部門 審査員推薦作品、第71回毎日映画コンクール ドキュメンタリー映画賞ノミネート等)。最新作は『田中家』(2021)。

​登壇者

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​今井 彰人

俳優・映画監督

群馬県立ろう学校の文化祭での初舞台『うらみ』にて好評をいただいたのがきっかけで俳優を志す。

群馬県立ろう学校卒業後、淑徳大学入学と同時に 日本ろう者劇団へ入団。大学卒業後は本格的に手話演劇や自主映画制作を始める。

五人組ユニットの「男組」メンバーとしても活動中。

牧原依里・雫境共同監督の『LISTEN リッスン』(2016)に出演の他、2020年に江戸川区歌の手話表現者として出演など、俳優として舞台をはじめ、テレビや映画など出演している。

その他にも映画監督や手話指導等、幅広く活躍中。

​登壇者(予定)

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​江副 悟史

俳優

日本ろう者劇団代表。東京都出身。1986年生まれ。2008年に社会福祉法人トット基金「日本ろう者劇団」に入団。

手話狂言や自主公演などに出演。2010年3月までNHKこども手話ウィークリーのキャスターを務める。現在、俳優、手話弁士、キャスター、商業映画の手話監修など幅広く活動。

​登壇者

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​今井 ミカ

​映画監督

群馬県出身。ろう者。
主な監督作「あだ名ゲーム」「私たちは、あきらめない〜朋心会〜」など。
2007年、和光大学表現学部に入学し、映像制作を中心に学ぶ。2011年、自身の母語でもある手話を言語学の観点から学ぶために、日本財団の支援を得て香港中文大学の手話言語学&ろう者学研究センターの研究生として留学。
現在、NPO法人シュアールで理事長を務め、エンターテインメントを通じ手話やろう文化を普及する活動を行う。NHK Eテレ「NHK みんなの手話」出演のろう者でお笑いコンビの「デフW」のプロデュースなど、映像制作に打ち込んでいる。
映画作品の多くは、ろう者を題材に音のない作品を作り続けてきたが、2018年初めて音響をつけた長編映画『虹色の朝が来るまで』が話題となり、2019年11月に劇場一般公開された。最新作『ジンジャーミルク』が、2021年12月の東京国際ろう映画祭にて上映。こよなく愛しているものは、猫とコーヒー。

参加申込締切日:2022年3月27日(日) 

​申し込みはこちら

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