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私たちろう者たちは、自分たちの身体感覚の経験をもとに、「手指」や腕などの非言語的な表現から生まれるろう者のオンガク※について2年前から議論を積み重ねてきました。

また、一般社団法人エル・システマジャパンおよび東京芸術劇場とともに、ワークショップの開催、パフォーマンスや展示による問いかけや発信も行ってきました。
今年度は、その議論や実験から生まれてきた知見を皆さんにシェアするべく、学校の教材で使えるチップシート(そのテーマについてのポイントやヒントをまとめたシート)を作成する運びとなりました。

 

今回のワークショップでは、前半に「ろう学校での音楽の授業でどのようなことを行っているか」を情報交換し、「音楽とは何か」を皆さんと一緒に考えたく思っています。
午後はチップシートを使いながら、実際にろう児やろう学生にオンガクを共有する時のポイントを踏まえながら実践ワークショップを行った上でフィードバックを行います。音が必要とされる音楽の授業の中で、ろう児やろう学生が自ら音楽/オンガクを生み出す力を育むにはどうしたら良いか、ろう学校の教員の方々と一緒に議論してより良い方法を生み出していきたいと考えています。
この実験的な取り組みにご協力していただける方々、何卒ご参加をお待ちしております。


※オンガク=ろう者から生まれる音楽。あてはまる日本語がないため仮称として「オンガク」としている。

「ろう者の視点を取り入れた、ろう学校の「音楽」授業づくり」参加者募集

<ファシリテーター・講師>

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松﨑 丈

大学教員。ろう学校は幼稚部のみ。小学校から高校までは板書と教科書のみで独学し、大学に進学。手話は大学入学後に習得。現在、特別支援教育教員養成の仕事をする傍ら、教育心理学的実践研究を通してろう・難聴・ろう重複障害の子どもたちへの学校教育のありかたを探求している。

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雫境 DAKEI

1996年~2001年日本ろう者劇団に在籍。1997年舞踏家・鶴山欣也(舞踏工房若衆・主宰)の誘いを受け、舞踏を始める。国内のみならず欧米、南米を舞台に活動。2000年にユニット・グループ「雫」を旗揚げ。国内外で公演、ワークショップを行っている。2016年、牧原依里と共同監督として映画『LISTEN リッスン』を製作。2019年より「濃(NOUTAN)」を新たに旗揚げ。2020年、Eテレ「みんなの手話」で「しゅわっとダンシング」を振付、出演。2000年東京藝術大学大学院博士課程修了。

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​牧原 依里

映画作家。ろう者の「音楽」をテーマにしたアート・ドキュメンタリー映画『LISTEN リッスン』(2016)を雫境(DAKEI)と共同監督。既存の映画が聴者による「聴文化」における受容を前提としていることから、ろう者当事者としての「ろう文化」の視点から問い返す映画表現を実践。東京国際ろう映画祭を立ち上げ、ろう・難聴当事者の人材育成と、ろう者と聴者が集う場のコミュニティづくりに努めている。

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西脇 将伍

大学生。ろう親の元に生まれ、中学までバイリンガルろう教育を受けて育つ。高校より聴者の学校へインテグレーションし、大学では「ろうコミュニティの必要性と危機」をベースとして、多岐にわたる活動に取り組む。ボンクリの「音のないオンガク会」にも出演。

日時:2023年2月4日(土)10:00~16:00

プログラム:

10時-12時 ディスカッション(情報交換・共有)

12時-13時 休憩

13時-16時 チップシートを使っての実践ワークショップとフィードバック

 

会場:東京芸術劇場リハーサルルームM3
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-8-1
JR・東京メトロ・東武東上線・西武池袋線 池袋駅西口より徒歩2分。駅地下通路2b出口と直結しています。

​アクセス:https://www.geigeki.jp/access/

​参加費:無料

定員:10名

対象:ろう学校の教員の方(常勤・非常勤は問いません。手話のわかる方が対象です。)

参加申込締切日:2023年1月28日(土)
実施日1週間前までに担当者よりご連絡いたします。
 

主催:一般社団法人エル・システマジャパン/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
協賛:キッコーマン株式会社/トヨタ自動車株式会社
協力:社会福祉法人トット基金

 

新型コロナウィルス感染拡大には細心の注意を払い、感染症対策を講じた上で実施いたします。具体的な感染防止策は、申し込み時にご案内いたします。また開催延期や日程変更の判断が生じる場合には、申し込みいただいた方へ事前連絡をいたします。


お問合せ:一般社団法人エル・システマジャパン
E-mail: info@elsistemajapan.org
 fax: 03-6811-7078 tel:  03-6811-7077

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