
特別上映
想田和弘監督『演劇1』『演劇2』日本語字幕付き映画上映会
想田和弘監督の代表作『演劇1』『演劇2』を、日本語字幕付きで上映する初めての機会です。劇団「青年団」を主宰する演出家・平田オリザの創作現場に肉薄した本作は、稽古場での緻密な演出のやり取りから、演劇と社会の関係性までを描き出す、観察映画の金字塔として高く評価されてきました。
これまで音声のみで上映されてきましたが、今回、日本語字幕を付けて上映。より多くの方に作品世界を届けられる機会となります。『演劇2』上映後は想田和弘監督によるアフタートークを予定しています。アフタートークでは手話通訳・文字による情報提供を行いますので、ぜひお越しください。
『演劇1』
172分 | 2012年 | 日本語字幕 | 日本・米国
2026年11月3日(火・祝) 11:00 (開場時間10:30)

演出家の平田オリザが、事務所から稽古場に降りてきて、『ヤルタ会談』の稽古が開始される。カメラは、セリフを秒単位で、また声のトーンの細かな変調など事細かに観察し、指示を出す平田の様子と、そのことで“演技”を少しずつ変化させていく者を捉える。
出演:平田オリザ 青年団・こまばアゴラ劇場の皆さん
製作補佐:柏木規与子
製作:ラボラトリーX
監督・製作・撮影・編集:想田和弘
バリアフリー日本語字幕:Palabra株式会社
©️2012 Laboratory X, Inc.
【解説】日本を代表する劇作家で演出家の平田オリザと、彼が主宰する劇団・青年団。『演劇1』は、その創作現場にカメラを向け「平田オリザの世界」を徹底解剖する。台詞や動きがあまりに複雑かつ自然な平田作品を、即興の産物であると勘違いする観客もいる。しかし、台詞はすべて平田によって戯曲に書き込まれ、俳優の動きや仕草は細心の注意を払って練り上げられたものである。したがって、稽古場は修羅場と化す。現実世界を原寸大で再現した、精密モデルのような超リアルな舞台の裏では、極めて不自然で徹底的な操作が行われているのだ。「“本当の自分”などない。人間とは“演じる生き物”であり、あるのはペルソナだけだ」と平田は喝破する。想田和弘監督は、戯曲の執筆、稽古、照明、美術、劇団運営の実際など、あらゆる活動に密着し、その哲学や方法論、組織論を描き出す。同時に、人類誕生以来、太古の昔から続いてきた「演劇」という営みに挑むのだ。
2026年11月3日(火・祝) 16:00 (開場時間15:30)

日本を代表する劇作家であり演出家の平田オリザが主宰する劇団「青年団」。そんな劇団でも不況のあおりを受けており、国からの助成金は年々減っている。そんな経済事情を打破するため平田は、演劇が社会に不可欠な存在であることを全国の教育の場で説いていく。
★上映後に想田和弘監督のアフタートークあり
出演:平田オリザ 青年団・こまばアゴラ劇場の皆さん
製作補佐:柏木規与子
製作:ラボラトリーX
監督・製作・撮影・編集:想田和弘
バリアフリー日本語字幕:Palabra株式会社
©️2012 Laboratory X, Inc.
『演劇2』
170分 | 2012年 | 日本語字幕 | 日本・米国
【解説】演劇とは、コストも時間もかかる超アナログな芸術である。逃れがたく経済が付き纏う。青年団の事務所には『三文オペラ』の文句が掛けられている。「まず食うこと それから道徳」。しかし、不況と財政難で公的な芸術関連予算は縮小傾向に。この逆境に対する平田の戦略は、シンプルかつ遠大なものだった。「演劇が社会にとって必要不可欠である事」を世間に納得してもらおうというのだ。平田は文字通り東奔西走する。教育現場や地方の演劇祭、果てはメンタルヘルスケア大会まで、その知識とノウハウを伝えていく。政治家への働きかけも積極的だ。他方で、海外進出やキラーコンテンツとしての「ロボット演劇」など、助成金に頼らない劇団経営を模索する。『演劇1』が「平田オリザの世界」ならば、『演劇2』は「平田オリザと世界」を見つめる。それは、演劇という芸術を通して、高度に資本主義化された現代社会を問い直す試みでもある。
開催日:2026年11月3日(火・祝)
会場:ユーロライブ (東京都渋谷区円山町1‐5 KINOHAUS 2F 渋谷駅から徒歩10分)
定員:各回150名
鑑賞料:各回一般1,500円 / 学生1,000円 (大学生・高等部専攻科まで。当日は学生証を提示)
※前売券:11月2日(月)23:59まで販売
※当日券:一般1,800円 / 学生1,200円
※小学校就学前のお子さまはご入場いただけません。また上映中、他のお客様のご迷惑となる行為があった場合はご退場いただく場合がございます。
※当イベント内容やチケットに関してユーロライブへのお問い合わせはご遠慮ください。
助成:アーツカウンシル東京[東京芸術文化鑑賞サポート助成]
本事業の鑑賞サポートは、誰もが芸術文化に触れることができる社会の実現に向けて、「東京文化戦略2030」の取組「クリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョー」の一環としてアーツカウンシル東京が助成しています。
★アフタートークでの手話通訳・文字による情報提供あり

登壇
想田 和弘 映画監督
台本やナレーションを排した「観察映画」の方法論を実践。監督したドキュメンタリー作品に『選挙』『精神』『Peace』『演劇1』『演劇2』『港町』『精神0』『五香宮の猫』などあり、国際映画祭での受賞多数。93年から2020年までニューヨーク在住。現在岡山県の牛窓在住。ベルリン国際映画祭、アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭、釜山国際映画祭、香港国際映画祭など多数の映画祭で審査員を務めた。米国映画芸術科学アカデミー会員。
申込開始日:2026年8月10日(月)10:00

